賃貸物件に欲しい設備の1位は今年もやっぱりあれでした!
詳しくは本日の内容をお読み下さい。
こんにちは、姫ちゃんです。
賃貸住宅新聞で2020年版の人気設備ランキングが発表されていたのでざっと見てみました。
入居者が欲しいと思う設備の1位から10位くらいまでをランキング形式に発表するものです。
で、今年もやっぱり1位は前年と同じ「インターネット無料」でした。
単身者向け、ファミリー向けともに1位は「インターネット無料」ということですが
手元にあるデータブックを見ると、単身者向けでは2010年から2014年を除き、ほぼ10年連続で
「インターネット無料」が1位になっており
ファミリー向けでも2016年から5年連続で「インターネット無料」が1位になっています。
「インターネット無料」設備は、大家さんからすると月々のランニングコストが上がるのでちょっと導入しづらい設備ですが、入居者からするとネット代がかからないのでお得感があるようです。
ただ、ちょっと気になるのは、最近の若い人は家でインターネット契約をしないことが多いらしく
スマホで50ギガとか利用するのが主流のようなのです。
実際、とある物件のインターネット無料の利用状況では、若い入居者は使っておらず、スマホ自体の電話回線を利用しているようです。
一方で60代、70代の方がその物件についている無料のインターネットを使っているとのことです。
なので、スマホの高速大容量通信の5G(第五世代通信)が普及したら
数年後には、もしかしたら、インターネット設備も1位じゃなくなるかもしれません。
ちなみに、宅配ボックスも人気で、ファミリー向けでは2位、単身者向けでも3位となっています。
エントランスオートロックは、単身向けで2位、ファミリーで3位となっており、1位~3位では単身向けもファミリー向けもほぼ同じ設備が人気です。
興味深いのはファミリー向けの4位に「風呂の追い炊き機能」が上がっていることです。
単身向けでは2020年でランク外、2019年でもギリギリ10位だったので、生活スタイルの違いが感じられます。
また、単身者向けだと「24時間利用可能ゴミ置き場」が2年連続で7位にランクイン、ファミリー向けだとギリギリ10位です。
インターネットなどはランニングコストがかかりますし、風呂の追い炊きやオートロックは改装費用がかかりますが
「24時間利用可能ゴミ置き場」は、ゴミを入れるボックスを設置できる場所があれば、すぐにでも実行可能です。
ゴミ置き場を開放していると、近隣のゴミまで集まってくるのが問題ではありますが、見た目もすっきりしてよいと思います。
ボックスも一度買えば、長いこと使えるのでまぁ費用対効果から言えば、導入してもいいかもしれません。
最後に、リフォームや設備投資の考え方ですが
投資判断は費用対効果、すなわち、いくら投入したら、いくら返ってくるかを見積もって検討してください。
例えば、ユニットバスを取り壊し、風呂・トイレを別々に分ける工事を150万円で行う場合、
その150万円によって、家賃がどれだけ上がり、何年で回収できるかを計算して検討するということです。
風呂トイレを別々にすることで、月々の家賃が1万円高くなるなら、年間12万円プラスになり
12年と6か月でやっと、150万円が回収できることがわかると思います。
まぁ多くの場合、既存で使えるユニットバスを交換すると、大損するので風呂トイレ別々のリフォームはしないほうがいいんですけどね。
それに比べると「ゴミ置き場」は全戸にプラスの影響を与えますし、風呂トイレほどお金もかからないし、費用対効果はかなりよさそうですね。
入居者に人気だからという理由で、費用対効果の悪いリフォームや設備投資をしないように、
しっかりと考えてメリハリをつけて設備投資してください。
でわでわ。