かぼちゃの馬車や、レオパレス問題などサブリースが引き起こした事件に便乗して
不動産業界は、チャリンチャリンビジネスを展開しようとしています。
詳しくは本日の内容をお読み下さい。
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■本日の内容■
サブリース規制に便乗する一部の不動産ライセンス業界
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こんにちは、姫ちゃんです。
サブリースのトラブル防止のための法規制が12月から始まります。
これは、サブリース業者の誇大広告及び不当な勧誘の禁止と、賃料減額などを誤認されないように重要事項説明を行うという義務を課すというものです。
そして一定規模の賃貸管理業を行っている業者については、国交省への賃貸管理業の登録もしなくてはなりません。
中小の管理戸数の少ない業者については登録義務はありません。
このこと自体は非常に良いことだと思います。
現在進行形でスルガ銀行が辛酸を舐めさせられている「かぼぎゃの馬車」や、不良施工問題で業績が悪化している「レオパレス」など、サブリースを利用したオーナーの手元にあまりキャッシュが残らない物件を売っている業者に対し一定のけん制ができ、不幸になるオーナーが減るのは良いと思います。
ただ、この流れに便乗して、ライセンスビジネスを推し進められているのには少し違和感を覚えます。
そのライセンスというのが「賃貸不動産経営管理士」(以下、管理士)です。
現在は民間の資格である、この「管理士」の資格を国家資格化したい人たちが、法規制の中にこの資格の必須化みたいなものを盛り込みたいという要望を出しています。
不動産業界には、この資格以外にも、いろいろな資格を国家資格化してお金もうけをしようとしている団体があります。
私自身は資格自体を取ることは良いことだと思うんです。個人のスキルアップとして勉強するのはとても良いことだからです。
ただそれを法的に義務付けて無理やり普及させて、受講料や登録料や更新料などを義務化するところに問題があると思っているわけです。
不動産業者は全国に12万件以上あるわけで、その人たちが一気にこの資格(ライセンス)取得費用を支払ったとしたら、莫大なお金が動くことになります。
しかも、こういったライセンスビジネスは、受験費用、取得費用、更新費用など、そのライセンスを持っている人に対して継続的に課金できるというビジネスモデルです。
一度法律で義務化されれば、ライセンス保持者はイヤでもお金を払い続けないといけないため、その運営団体は安定収入を得ることができます。
つまり、毎年、チャリンチャリンと一定のお金が入り続ける、楽して美味しい儲け話、それがライセンスビジネスです。
会社のポストにたまに「○○○の資格は国家資格化を目指しています」「国家資格になると難易度が上がりますので今のうちに取得しておきましょう」なんてチラシが入っています。
こういう資格ビジネスが本気で国家資格を目指しているのかどうかはわかりませんが、その目的とするところは受験料やら会費やらを集めたいということだと思います。
真面目にスキルアップしたいなら、経済ならマクロ経済学とミクロ経済学、計量経済学を勉強すればいいし、会計なら、簿記や管理会計の本で勉強すればいいです、金融工学の本だって普通に書店に売ってますので、勉強すればいいでしょう。
へんな資格取ってランニングコストを一生取られ続けるくらいなら、そっちの方がよっぽど為になると思います。
本は一回買えば、それ以降のお金はかかりませんしね。
話を戻すと、「管理士」は、今回、サブリース規制に便乗して国家資格化する大チャンスなわけですが
もし「管理士」が国家資格化したら、二匹目のどじょうのように、似たような名前の資格を勝手に作って売り歩く団体が出てくるのじゃないかなぁって勝手に心配しています。
みなさまにおかれましては、その資格って本当に価値があるの?ってちゃんと判断してから取得してくださいね。
ちなみに個人的に「管理士」については、取得しておいても損じゃないと思いますよ。
でわでわ。